鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

島の往還道、今は……。

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右の向こうに見える島は平郡(へいぐん)島。左が沖家室(おきかむろ)島で橋がちょっと見える。手前の集落が佐連(され)。前方の空から日が差し込むためちょっと逆光。
 
この写真を撮っている立ち位置は沖家室島の対岸の地区
 
佐連(され)の山道から。
 
舗装はされているが普通車一台がやっとの道だ。
 
おそらくこの場所からシャッターを切った人は少ないと思う。
 
今ではすっかり人が通らなくなった旧道。
 
しかし、これが村と村を結ぶ本道だったはず。
 
その道を地元では往還(おうかん)と呼ぶ。
 
今では海岸道路が主流だが、
 
車が走るようになってからでその歴史は浅い。
 
かつての往還はいまでも存在する。
 
周防大島を縦断に走る広域農道。
 
今ではオレンジロードと妙な名で呼ぶ。
 
ミカンをイメージしたのだろうが、
 
ミカンとオレンジは違う。
 
それはさておき、
 
この農道を通ると放射状に、
 
実にうまく畑や集落とつながっているように思う。
 
まさに島の大動脈。
 
地元の人は、これが本来の道と言う。
 
僕は今、この農道を見直してはどうかと思っている。
 
時間はどうか。
 
久賀から船越(ふなこし)の東部病院へ降り、
 
そこから再び農道に入り、
 
外入から地家室往還方面へ抜けて地家室に降り、
 
海岸道で佐連へ向かう。
 
片添えを回る海岸道路よりも早い。
 
信号もなく、ときには一台の車ともすれ違わない。
 
話しは戻り、先の写真を撮った佐連の往還は地家室と結ばれている。
 
佐連で生まれ育った亡き母からは、
 
佐連から隣の大積への山を越えて歩いていたとも聞いた。
 
 
本来、道は村と村をつなぐものと言った。
 
しかし今、浜を埋め立てた海岸道路はしっかりと村と村をつないでいるのだろうか。
 
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