鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

きょうは母の命日

きょうは母の命日。あの世にいって34年になる。
仕事があるため、僕ひとり早めに墓参りに行った。
寺で新山住職が境内をガンゼキで掃いていた。
父があとでお参りするので墓勤めをお願いしておいた。
 
あの日もこんな暑い日だった。
墓地の桜の木には僕が今年はじめて聞くチーチー蝉がもの哀しそうに鳴いていた。
本堂のほぼ真裏にある母の墓は、
本来なら眼下にきれいな本浦湾が見渡せるのだが、
きょうはガスがひどく雲海の中にたっているようだった。
 
作家 佐野眞一さんはこの場にたって、
「大往生の島」の中の「墓と海と集落」の章をおこしたのだ。
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目の前に広がる瀬戸内の海は台湾や朝鮮、
そして遠くハワイへ沖家室の種を運んだ生の世界であり、
島民の命を数知れず呑みこんだ死の世界でもある。
墓と寺と集落と海。
 
生老病死の世界をそのまま一幅の絵にしたような風景は、
私の目には、あの世とこの世が互いに交信している姿にみえた。
この島では生と死は別物ではなく、
しっかりと繋がりあっている。
私はこんな墓なら入ってもいいな…
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