鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

春一番 沖家室島の風の名

昨日は春一番で台風並みの風と雨でした。
春一番」は民俗学者 宮本常一が旅の途中に採録したことばを発表したことで一般化しました。
沖家室ではこの春一番のことを「悪南風(わるばえ)」と言って恐れられてきました。
 
もうひとつ恐れられたお天気言葉に「秋ヤマジは人を喰う」。
ヤマジは山からの吹き降ろしの風で台風のことです。
周防大島やその最南端の沖家室島でいうヤマジは四国山地をさすようです。
台風が萩沖を通り、
周防大島の真北に来るまでは進行方向への力が合わさって強烈な南風(ハエ・マジ)が吹きます。
それを過ぎると西風に変わり、
台風が通り過ぎると北の風(アナジ)が吹いてほっとします。
一番恐れられるコースです。
 
下の図は10年前に古老から聞きとった風の呼び名です。
これは沖家室ですが、
周防大島の各地もおそらく同じような呼び方をすると思います。
 
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有限会社 沖家室水産
民宿 鯛の里(コイの里ではありません。タイの里です。タ・イッ!! )
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