鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

未利用資源の活用を

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父が77才の時です。(現在88才)
こんな光景は沖家室島ではあまり見られません。
一本釣りのいわばメッカでしたから、
海藻を採るというのは多くはナグサメだったのです。
※ナグサメ漁というのは本業ではないという意味です。
 
多くはヒジキやテングサを浜で干すという光景です。
つまり生産をするためのワカメ漁というのがなかったのです。
それは今も変わっていなくて、
海にたくさんあるのに採らないということです。
 
ヒジキ テングサなどは干上がっても採れますが
ワカメは舟で採ります。
一本釣りの船では磯に近づけないという事情があったのでしょう。
我が家は船が3隻ありました。
釣り用、イサリ用、子ども船(私用です)。
 
父の口癖です。
「磯に出りゃ食えんことはない」
「生き餌(エビ)をサシときゃ、なんか食う」
だから疑似えはあまり使いません。
 
今から考えると、
生産性のある里海づくりをしてこなかったのかもしれません。
一本釣りは獲って売るだけです。
資源量が減ってくると衰退するしかないのです。
獲ればとるほど金になるけど、
獲れなくなればなるほど衰退をする。
こういうことを言うと怒られるかもしれませんが
資源管理を考える上で、
大漁旗というものを考えさせられてしまいます。
 
漁で暮らしたい人、
釣りだけじゃありません。
むしろ今は磯物のほうが儲かるかもしれません。
我社はこれで成長してきたんです。
しかもアカモクの埋蔵量は膨大です。
 
7月6日(土)
海藻研究所所長の新井章吾さんが周防大島郷土大学で講演します。
「海の中からみた周防大島~未利用資源の活用策~」
ヒントがありますよ。
念願の講演です。
 
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742-2922 山口県周防大島町沖家室島
有限会社 沖家室水産
民宿 鯛の里(コイの里ではありません。タイの里です。タ・イッ!! )
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