鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

越前三国産の生干しワカメ

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7月6日の周防大島郷土大学講師をつとめた新井章吾さんからいただいた越前三国(福井県三国町)産のワカメ。
 
三国といえばおわら風の盆が有名。
その三国の米ヶ脇の海で海女漁の七世美さんが素潜りで収穫し、
加工した天日干しワカメ。
新ワカメとあるようにまだ芯も細くて若い。
帯封には手書きで2013年初封とある。
「七世美謹製」と印もある。
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写真は、すでに三分の一くらい食べてしまったけど結構な量だ。
 
ウチも周防大島で海産物の業者。
ワカメもそのメインのひとつ。
乾物屋のオッサンに乾物のお土産とはこれいかに。
つまりは新井さんには、
参考にしてほしいという意図なのだろう。
 
実をいうとたいへんに驚いた。
まず第一に生ワカメを生干しするという習慣はここにはない。
収穫後に湯通しをして干す。
ウチの父に見せるとはあ~? と言うかもしれない。
 
新井さんが言うには、
これを熱々のご飯に乗っけて食べたら美味しいですよ。
 
まず生で口に入れると、
確かに生らしく少しエグイ。
ところが熱々のご飯に載せると
程良い塩加減と磯の香りは絶品に値する。
 
ところ変わればというが、
日本海側は生干しが多いのかな?
山陰の板ワカメは有名だ。
瀬戸内は湯通し、灰干し(現在は炭干し)、塩蔵などとさまざま。
 
考えてみれば、
収穫後すぐに干すのであれば品質の劣化は少ないかもしれない。
収穫後に湯通しする方法は燗がものを言う。
我が家はウチの父が他の者にはやらせない。
 
ところで水で戻して使うにはもったいないと新井さんが言う。
しかし、味噌汁にも使ってみたいと思い、
水で戻してみた。
芯まで柔らかくなったところで熱い味噌汁に入れると、
これもなかなか。
酢の物にするときはちょっと湯を通した方がいいのかな?
 
いづれにしても、
いろいろなところにいろいろな食べ方がある。
おもしろい。
 
実は我社には自家用の冷凍の生ワカメが相当ある。
ちょっと生干しを試してみようかな?
 
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