朝まづめ 夕まづめ

【朝まづめ　夕まづめ】
 
今朝の8時前の周防大島町沖家室港です。
 朝まづめから船がかえってきました。
 早朝の日の出の前に魚がよく釣れることから「朝まづめ・間詰め」と言います。
 この反対に日の入り前によく釣れることから「夕まづめ」と言います。
 魚も生物ですから夜が明ければメシを喰いますし、
 夜になればメシを喰います。
 
この他にも似たような言い方に「満ち（上げ）三分（ぶ）」「引き（下げ）三分（ぶ）」というのがあります。
 満ち初めの三分（約1時間半）と
 引き始めの三分（約1時間半）に食いが活発になると言われています。
 
ただし、魚の釣れ具合は大潮であったり小潮であったり、
 風向きによっては上潮（うわしお）と底潮が逆になったりすると
 潮目も変わってきます。
 あるいは干満は毎日一定の時間がズレて行きますから
 必ずしも食いの時間がぴたりと毎日当てはまる訳ではありません。
 
島の漁師は何月何日は何潮で、
 西風が吹けばここ、
 北風が吹けばここ、
 というように幾通りものパターンを頭に叩きこんでいます。
 この一番いいパターンのことを「地合い」と言います。
 
魚群探知機のない時代、
 漁師も自然の法則にのっとって生きてきたのでございます。

 

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