鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

2013年亥の子祭りのご案内

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今年も亥の子祭りがやってきました。
 
これが沖家室島に伝わる「亥の子唄」です。
面白いでしょう(=^・^=)y
女の子バージョンがあるのは周防大島では沖家室だけのようです。
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沖家室の亥の子唄(男の子版)
ござった ござった 亥の子様がござった
一に俵ふんまえて
二でニッコリ笑うて
三で酒をつくって
四つ世の中ええように
五ついつもの如くなり
六つ無病息災で
七つ何事ないように
八つ屋敷を広め建て
九つここへは蔵を建て
十でとうとう栄えた

一ぶ二ぶの木 三で桜 椎の木
五葉の松の 椋の木 七つ梨の木
八つ柳の木 九つ香の木 十でトベラの木
これの家へ 恵比寿様と大黒様が舞い込むように
繁盛せー 繁盛せー

○○さんに 嫁を娶って 祝やあれ
誰がよかろう ○○さんがよかろ
オー それがよかろ
嫁の尻も 婿の尻も よう座るように
ネッチョケー ネッチョケー

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ゴーレンヤ(女の子版)
 
ごーれんや ごーれんや
ごーれんやの下で 銭を三文ひろうて
一文じゃ じょうりを買い
二文じゃ 柿を買い
じょうり屋のおまん姉えが
えっさっさ えっさっさ
豆をいれ がーらがら すっとんとん
 
 
※亥の子様は「ごうれん様」とも言います(亥の子石=ゴーレン)。
ゴーレンヤは「ごうれん夜」ではないかとおいちゃんは思うちょります。
 
※亥の子唄の「いちぶ にぶの木…」からの2番は戦後、学校教員から卑猥だとの指摘で封印されていました。私は昭和31年生まれで第二次世界大戦敗戦の11年後に産まれました。小さい頃は子どもたちで石を搗いて家々を回りましたが、「いちぶ にぶの木…」からのくだりは知りませんでした。Uターンして初めて知りました。