鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

チロリって知ってます?

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「このトックリは変わっていますね」

お客さんがよくそういいます。
これはチロリと言いますが、
今では珍しいでしょうね。
...

漢字で書くと「銚釐」。
一見アルミかステンレスのようですが、
実は錫(スズ)で出来ていてズシっと重いんです。
熱伝導に優れ、
錫の成分によって味もまろやかになると言います。
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※ネットから拝借m(_ _)m
このフラスコ型のチロリは観たことがあるでしょう。
田舎の戸棚の中には結構あるんじゃないですか?


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世の中にはこのチロリコレクターがいます。
おいちゃんもその一人ですが、
最初の画像の並んだ3本は使いこなしているからデコボコですが、
このチロリは未使用でかなり古いようです。
光沢がきれいです。
盃も錫です。
これが何セットかあります。
買えば何万もするでしょう。

これを錫器(えっき)と言って、
伝来は古く中国からで、
千年の歴史があるそうです。
正倉院には宝物として残されているそうです。

庶民の暮らしに取り入れられるようになるのは、
ずっと後になるようですが、
純錫製の器は高価なものとして、
工芸品として扱われています。
それに錫は毒消しや浄化財としても使われたようで、
井戸に錫を入れるといった話もあるそうです。

ところで錫ってあまり馴染みがないように思えますが、
ようはハンダです。
ハンダゴテで電気部品の接着をするアレです。

沖家室にはこのハンダが結構ありました。
釣り針の生産地でしたから
針にメッキをかけるのにハンダが使われました。
ウチの父もかむろ鈎に錫のメッキをほどこしますが、
これをスズカケと言います。

チロリにキンキンに冷やした純米大吟醸を注ぐと
こりゃまたいい感じです。
小庵 鯛の里にいらしたときは
ぜひこのチロリで酒を味わってみてください。
 
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