鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

怪談がすきなあなたに

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面白い。それにしても面白い。「四谷怪談」観ました。

1949年に木下恵介監督がメガフォンを取った映画。
今から65年前の作品です。
もちろんカラーではありません。
ロウソクの灯りのゆらぎがいいですね。
ぎりぎりの灯りで撮られているのでしょう、
画面が暗くなったり明るくなったり。

うだつの上がらない浪人が悪党によって仕官をそそのかされて大店(おおだな)の娘を嫁にとるため、
お岩が邪魔になって毒殺されます。
その自責の念にさいなまれ、
精神的に追い込まれていき、
お岩の幻影に怯え続けることになります。

たったひとりの悪党にこれほど翻弄されるのかという人間の弱さが描かれます。
よくありがちな幽霊が怨念を晴らすためにどろどろと苦しめて行く場面は一切ありません。
そこが期待はずれでもあり、
しかし期待を裏切らない丁寧に人間模様を描く木下監督の技をみます。
 
業というものを考えさせられますね。
カルマ(業)返し。
善を行えばは善が返ってきます。
悪を行えば悪が帰ってくることになる。
人の倫を踏み外すとロクなことはないんですねえ。

それにしても豪華キャストです。
主役の浪人が上原謙加山雄三のお父さん)、
お岩がこれまたスゴイ田中絹代
脇に宇野重吉(寺尾聡のお父さん)、
滝沢修や杉村晴子や佐田啓二など、
昭和を飾る銀幕スターです。
背景がセットなのか自然の風景なのか、これもスゴイです。

さあ、次は「怪奇十三夜」が鯛の里で公開です。
ヌエの鳴く世はなにかが起こる。クエ~~!!
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742-2922 山口県周防大島町沖家室島
有限会社 沖家室水産
民宿 鯛の里(コイの里ではありません。タイの里です。タ・イッ!! )
 0820-78-2163 松本昭司
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