鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

アジのたたきとニシとかむろ鈎


月曜日(24日)は本業が忙しかったので宿は休みです。
だからひとり呑み会です。ハッハッハ!! 

イメージ 1

アジのたたきです。
一年で一番おいしい時期を迎えます。
青物だから寒い時の魚と思われがちですが、
実は春から夏の魚なんです。
冬にアジはくわんかったんじゃが、
今じゃ年から年中釣れるとは古老の話です。
それだけ温暖化が進んだんでしょう。

イメージ 2

イメージ 3
苦いからタバコニシと言います(イボニシ)

春は磯ものがおいしい季節。
沖家室島ではニシと言いますが、
本土ではニナとも言いますし、
広島ではツブと言います。
関東ではナガラミとかシッタカとかベーゴマとも言うそうですね。

イメージ 4




































































これをくり抜くにはハリを使います。
これはかむろ鈎です。
ピアノ線の先を研いで、
下の方はチモトと言いますが糸を結びつけるところです。
この鈎先に返しをつけて、
鈎型にあわせて曲げたものを焼き入れし、
焼き戻しをして錫掛け(メッキ)をして完成です。

イメージ 5






























































鈎型は鯛、鰤、メバル、アジ、ギザミなどたくさんあります。
同じ鯛鈎でも尼型、
伊勢尼型とかいろいろあります。
もうすでに父も90歳ですから、
鈎をつくることはありません。
渋沢敬三先生は釣鈎研究の専門家でした。
この沖家室島にも足を運ばれておられます。
我が家に伝わるこの鈎型は、
いづれ博物館に収めさせてもらえれば幸いと息子は思うちょります。