鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

映画「国家が破産する日」

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今でも覚えています。アジア通貨危機。1997年7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落(減価)現象。金永三政権のもとで韓国経済は破綻寸前に追い込まれます。後に金大中大統領が誕生します。IMF国際通貨基金に救済を求める金大中大統領の姿を思い出します。

その後、韓国は目覚ましい復活を遂げます。全土にインターネットを張り巡らすニュースは、まだキューグルグルとファックス回線でつなぐネット環境の日本を恨めしく思ったものです。直観的に「負ける」と思ったことを今でも覚えています。

当時日本は直接危機に陥ることはありませんでした。宮沢内閣のもとで救済に乗り出しました。ところが日本もバブルが崩壊し、宮沢内閣から橋本内閣にバトンタッチされ、消費税5パーセントの引き上げとともに日本経済は急速に冷え込みます。就職氷河期という言葉が産まれたのもこの時期です。この「失われた20年」が日本経済に今も大きな影を落としています。

社会派映画を数多く輩出した韓国映画アジア通貨危機が韓国経済を襲った事実をもとにつくられたといいます。期待したいと思います。歴史の勉強にもなりそうですよ。