記録映画「米軍が最も恐れた男 カメジロー」の第二作が広島の「横川シネマ」に登場です。11月9日は初回上映につき、監督を務めた佐古忠彦さんが舞台挨拶に登場。
2017年の第一作は数々の受賞を獲得しました。アメリカと自民党政府に楯突き、日本共産党の副委員長もつとめた人物にスポットを当て、これほど支持を集めた作品は珍しいと思います。
「大好きな政治家は？」と問われたら、僕は間違いなくこの名をあげます。その名を瀬長亀治郎。占領下の沖縄で弾圧にも屈しない稀有な政治家です。アメリカの圧政に苦しめられ、日本政府からも見放された沖縄で、本土復帰と沖縄解放を不屈の精神で闘い抜いた数々の映像とともに、今回は亀治郎さんが詳細に記した日記にスポットを当てて、人間カメジローをすくいあげたと佐古監督はいいます。
佐古さんといえば、「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務めた人といえばわかる方も多いでしょう。この映画の製作には、筑紫さんと足しげく沖縄に通い、現地の人々への取材が原点といいます。
音楽は坂本龍一さん、語りは役所浩司さんと、元NHKアナウンサー山根基世さんがかって出たそうです。
1971年の衆議院沖縄・北方問題特別委員会にて、当時の首相である佐藤栄作と瀬長亀治郎が繰り広げた論戦が収録されているそうです。論戦の締めくくりに拳を握りしめたカメジローが叫ぶそうです。
「佐藤総理の口から言ったでしょう。今国会の冒頭の所信表明の、沖縄問題に対するあの結語は、軍事基地の継続使用は返還の前提ともなる。覚えておられるでしょう。
返還が目的ではなくて、基地の維持が目的である。ですから、この協定は、決して沖縄県民が26年間血の叫びで要求した返還協定ではない。
この沖縄の大地は、再び戦場となることを拒否する！
基地となることを拒否する！」
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