鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

映画「パラサイト 半地下の家族」観た

f:id:taitanuki:20200222124222j:plain

「パラサイト 半地下の家族」観た。

家族全員が無職という貧しい家庭の長男が、グローバルIT企業CEOの裕福な家庭の子供の家庭教師になるエピソードから始まり、想定外の事件が展開していく。貧富の格差や階層対立など、現代の韓国社会の深刻な問題をポン監督ならではのユーモアと隠喩(メタファー)で表現したことが絶賛され、審査員全員一致でパルムドールに選ばれたという。

ストーリーの詳細はホームパージをみていただくとして、この「半地下」という空間。これがこの映画の重要な空間でもある。ポン監督は「この映画には韓国にだけ存在する独特の居住形態である『半地下』という空間が登場する。 この空間が持つ独特のニュアンスがある。 私たちが字幕を作る際に『半地下』に当たる正確な英語・フランス語の単語がないことを知った。 明らかに地下なのに、なぜか地上だと信じたくなる空間だ。 カビが生えるし湿っぽくて生活には適した空間ではないが、陽光が射す時もある。 映画はその陽光が射す瞬間から始まる」と話した。

そもそもこの半地下という住居の形がどのようにして生まれたのか。それは朝鮮戦争の関係があるそうだ。韓国は日本から独立した1945年以降、南北に分断。1950年には朝鮮戦争が勃発し、韓国全土が戦火で荒廃した。そのため朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は北朝鮮と再び戦争になった時に備えようと、1970年に建築法を改正、住宅を建設する際には防空壕の役割を果たす地下施設を設置するよう義務付けた。その後「漢江の奇跡」と言われる爆発的な経済成長に伴い、役割を変えていく。

1970年代以降、経済成長の恩恵を受けようと、地方から多くの人が仕事を求めてソウルなどの大都市圏に集まってきたが、安価な住宅の供給が追い付かなかったため、半地下部屋が賃貸部屋として使われるようになったのだ。映画にも登場するが、トイレが住居の一番高いところにある。それは半地下のために水道の圧力が低いためなんだそうだ。

映画の終盤に、豪雨に見舞われた半地下は徐々に水位が増し、一番高い位置にあるトイレが汚水を噴き上げる。まさに、貧困にあえぐ人々の悲鳴でもある。
この映画の最大のテーマは韓国の格差社会と分断の歴史。しかし、それは今の日本ともたいして変わらない。いや、格差はますますひどくなり、これが先進国と言えるだろうかとクラクラする。それでも総理はじめとして、日本スゴイとのたまう始末。しかも「桜」のような政治の私物化などしようものなら、韓国では退陣後一発で逮捕だろう。ところがこともあろうに、検察をも配下に置こうとする暴挙。おっと、話をもとに戻そう。

ともかく、これが資本主義の宿命であることを見逃してはならない。富める者はますます富み 貧しきものはますます貧しく。いわば、まさにまさに貧困者は富裕層のためにある、ということ なんだろうと思うわけでございます。("^ω^)・・・口調が誰かに似てきた!(^^;)!。

世界最高賞を期待して足を運んだが、たいして驚かなかった。いつもネットで韓流映画やドラマをみているからだ。「パラサイト」並みの映画ならぞろぞろある。それだけ韓流はレベルが高いということだ。

主人公チェ・ウシクは、ドラマ「屋根部屋のプリンス」で、皇太子の家臣としてコミカルな演技で笑わせてもらった。今回は屋根部屋ではなくて半地下部屋でしたたかな演技を堪能させてもらった。

www.parasite-mv.jp

 

鯛の里のご予約ページは

こちら

----------------------------------

鯛の里・松本昭司への連絡は

 ↓こちらへ!(^^)!

shouji108jp@gmail.com