鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

fukushima50を複雑な思いで観た

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きのう、fukushima50を観るためMOVIX周南へ。

映画ドットコムのランキングが一位をキープ。コロナの影響で自粛ムードが続いているが、人気のある映画なので、そこそこお客さんが入っているのではないかと思ったが8人だった。う~ん、先週なんか「野生の呼び声」は、だだっ広い上映館内に僕たった一人だったんだから。その意味では入っているほうか。

ところで頭の上から風が当たる。寒い。場所を失敗したか。ああ、そうか。ウイルス拡散のための換気だ。通常は上着は脱ぐのだが、着たままで観た。でも映画の迫力は寒さを忘れるほどの迫力だった。

原作者の門田隆将(りゅうしょう)氏が言った「福島が日本を救った」という、首をかしげたくなるような言葉の意味はなんだったのか。

「この映画は事実をもとにした物語」とことわりのメッセージが冒頭に流れた。津波電源喪失、非常電源も喪失、原子炉の冷却水が沸騰し、メルトダウン。次々と原子力建屋が水蒸気爆発。最後の建屋が爆発すれば大惨事に。しかしこのあわや日本壊滅という大惨事が免れたのは偶然のラッキー、奇跡だった。この原因不明の奇跡はストーリーから外されていなかった。ただ、原子炉を冷やすために海水の注入を菅総理が「やめろ」と指示したとあるが、これは当時野党であった現総理の安倍氏がデマを飛ばしたものであり、これを脚本に採用したのはいかがなものか。

また、非常電源が喪失しさえしなければこの大惨事は起こらなかった。この設備の不備は国会でもなんどか指摘された。それを「電源喪失はありえない」と拒んだのが誰あろう安倍総理。ここに事故の大きな責任がある。なのに、政権復活後はいち早く再稼働に動き、反省はまったくみられない。

ともかくも、津波や大地震のシーン、メルトダウンを防ごうとする職員の演技は見事だし、爆発音の大音響は髪が逆立った。原発がいかに恐いものかというのが味わえた映画ではあった。

また、東電本社に乗り込んだ管総理が、「撤退は許さないぞ」」と声を張り上げた。もしこのことがなければ日本そのものが吹っ飛んでいただろう。

福島の原発事故がこの程度で済んだのは、勇敢な人々のおかげであった。まさに「福島が日本を救った」のである。という設定にはいささか無理がある。

www.fukushima50.jp

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