おー、コリャすごい。生まれてまもなく盲目となり、7歳で旅芸人「瞽女」としての修行を始めた小林ハルさんが映画に。20代はじめのころ読んだ水上勉「はなれ瞽女おりん」。映画にもなりました。盲目ながら地球を一周するほどの旅芸生活。腹の底から絞り出す語りと唄は震えるほどに心と肌に伝わってきます。「人間国宝」にも選ばれました。これはぜひ劇場で。
【解説】映画ドット・コムから
三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く、盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)。国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女、故・小林ハルさんの半生を描いた人間ドラマ。生後3カ月で失明したハルは2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女になる。ハルが瞽女になると、それまではやさしかった母のトメは、心を鬼にしてハルを厳しくしつける。それは、母親が子を思う愛情の深さだった。そんな母親のやさしさに気づかぬまま、ハルは8歳でフジ親方とともに初めての巡業の旅に出る。瞽女として過酷な人生を歩んだハルは、意地悪なフジ親方からは瞽女として生き抜く力を、サワ親方からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していく。国民的美少女コンテスト出身の吉本実憂が成年期のハル役で主演を務めた。監督は劇場版「名探偵コナン」シリーズのエンディング実写パートなどを手がけた瀧澤正治。