2016年に公開されたロシア映画「アイスブレイカー 超巨大氷山崩落」。ロシアの映画はあまり観たことはなかったが、これほど食い入るようになろうとは。舞台は1985年3月の南極。ソ連の砕氷船ミハイル・グロモフ号は巨大な氷山の崩落に巻き込まれて立ち往生してしまう。船長の出世を嫌う乗員がミスは船長のせいだと本国に知らせる。その後後任の船長が着任するが威張り腐る。船は氷の世界に閉ざされ、救助を待つことに。その数か月間、乗員の不満はたまり暴動に。しかし、かつて襲った氷山は後を追いかけ、船に襲い掛かる。乗員の一致団結で乗り切るため元船長が指揮を執り、難を免れる。実話を基にしたという。氷に閉ざされた海、氷山が崩落して船の襲い掛かるシーン。息を呑む。極寒の地ロシアなのか、表情は大人い。ラテン系の明るさとはまるで真反対だけど、心模様の描き方は静かに重く伝わる。政府高官のイヤミな態度に乗員がアノKGB野郎などと悪態をつくなどエエっと思った。季節は変わり、夏の航海。そこには極寒で争った乗員とはまるで違った明るい表情をみせた。そこには反目し合っていた船長同志の姿。苦難を共に乗り越えた同志としての誇りと感謝があった。ふてぶてしい後任船長の満面の笑顔は、この人もこんな表情をするんだと笑ってしまった。おすすめの映画だと思う。
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