【読書日記・明治維新という過ち】
長州側からすると、そげな本を読むなと言われるかもしれない。
僕は安倍総理が就任後に叫んだ言葉「戦後レジームからの脱却」に違和感があった。レジームとは体制という意味。日本が脱却しなくてはいけないのは「長州レジームからの脱却」ではないかととっさに思った。僕はそもそも反対からみるクセがある。弱者 少者 敗者。
教科書や司馬作品、大河ドラマなどによってある史観が刷り込まれてきた。維新後の史観は「薩長」の勝者の論理であり、ぼくはその逆からみてみたい。かねてそう思ってきた。だから、例えば会津からみた「維新」はどうなのか。だから会津出身の半藤一利さんなどの著書を読んだりする。
原田伊織さんのこの本、2015年初版から15刷を重ねている。読者レビューには賛否ある。風当たりが強いのも当然だろう。現在のさまざまな政治腐敗と経済の凋落は維新以降長州レジームの延長にあるからだ。そして、僕の立っているこの場こそ長州の足元なのだ。