鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

佐野眞一著「唐牛伝」再読

1960年安保闘争から62年。僕は当時まだ4歳だった。だからその記憶はない。それから9年後の1969年、ベトナム戦争への反戦デモや第二次安保反対などを掲げた学生紛争が起きた。学生を中心とした全共闘会議(全共闘)が東大安田講堂を占拠し、下からは消防の放水、上からは火炎瓶が投げ込まれた。その映像をテレビで見た僕は、花の東京でこんなことが行われるなんてと子どもながらも衝撃を受けた。

つい先日、呑み会で安保闘争をけん引した全学連委員長唐牛健太郎(かろうじ・けんたろう)のことが話題になった。

ウチの子どもら世代つまり30代の若者世代、このことをほとんど知らないだろう。だけど、戦後の日本の歩みに大きな影響を与えたことは間違いない。もっと言えば、このことを抜きにしては今を正しく捉えることはできないとさえ思う。

作家佐野眞一さんは60年安保の時13歳。安田講堂事件の時22歳。自身の当時を振り返りながら書かれた著書が「唐牛伝」。一度読んだがもう一度読み返し、振り返ってみることにした。

松本昭司への連絡はこちらへどうぞ

shouji108jp@gmail.com