【伊能忠敬よりも24年前に日本地図をつくった人 長久保赤水】
伊能忠敬をモチーフにした映画「大河への道」の感想をFacebookに投稿した。それをみた友人の@inoueさんが、東京新聞のコラム記事を送ってくださった。
なんと、伊能より24年も前に日本地図を完成させた人がいるという記事だった。知らんかった。記事によると、伊能図は江戸幕府に秘蔵され江戸時代は庶民の目に触れることはなかったそうだ。その伊能図よりも前につくられた地図の製作者が、常陸国赤浜村出身の長久保赤水(ながくぼ・せきすい)という人物。常陸国(ひたちのくに)赤浜村は現在の茨城県高萩市。
携行に便利なつくりで、庶民の間でもベストセラーといえるほど普及していたそうだ。なにより、あの伊能忠敬が計測中にこの赤水図を携行していたというのだ。
さてさて、長久保赤水という名を教科書で習った記憶はない。伊能忠敬が教科書に登場するのは小学6年生の社会。長久保赤水顕彰会のサイトによると、赤水図が教科書に登場したのはつい1年前のこと。それも全国で最初に採用したのは、赤水の出身である高萩市教委。当地の学校の先生も赤水の存在は知らなかったそうだ。
例えはたいへんに申し訳ないが、ジョブスを追い出しアップルのコピペで生まれたマイクロソフトに市場の主導権を奪われたことと重ってみえてしまった。
(長久保赤水顕彰会のホームページには次のようなメッセージが掲げられている)
高萩市教育委員会、日本地図学会、長久保赤水顕彰会の3者が連携し、「赤水図」を教材とする「全国に先駆けた小・中・高校の地図・地理の一貫教育」の実現を高萩の地で目指してゆきたい!
まさに後世に伝えるべき地元の宝だ。
@inoueさん、情報をありがとう。
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