鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

袋麺のギトギト油

袋ラーメンを食べる時は、茹で湯を切るようにしている。流した茹で湯はギトギトとなってシンクにこびりつく。これが体に入って大丈夫なのか、心配になった。

植物油と書いてあるのになぜ固まるのか。その理由はパームヤシを絞ってつくられるパーム油の特性だった。35度が融点で、常温では固体。この特性を利用してつくられるのがマーガリンやホイップ。だから人の体内温度は36~37度なので、口に入れたら溶ける。ちょっとホッとした。

問題はラードなどの動物性油脂の融点。人の体温よりも融点が高いと、食べても体の中で溶けない可能性がある。動物別の脂の融点(AI調べ)

鶏肉

30~32

馬肉

30~48

豚肉

一般的に37~38、銘柄豚では43前後

牛肉

40~50

羊肉

44~55

幅(~)があるのは部位の違いだろう

ただし、和牛は低い(AI調べ)

松阪牛

約17.4

和牛

約25.9

交雑種

約29.9

乳用種

約30.2

要するに、人の体温よりも高い動物の脂は融点が高い。牛肉は多少高くても和牛を選んだほうが良さそうだ。

魚は魚種にもよるが、海水温とほぼ同じ。自分で体温調節ができないため、自分に合った海水温を求めて移動する。これが回遊の原理。だから人よりもはるかに低い体温のため、食べても脂は固まらない。DHAなどを多く含み、推奨されるのはこのためだ。

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