鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

石破総理と前総理の作法・不作法

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現役のころ、スピーチの原稿をよく依頼されました。自分なりに勉強したことが懐かしいです。若い頃は雄々しきを「ゆゆしき」とカナを振った大失敗もありました。おお恥ずかしです。

さて、SNSでは「石破さんは終始うつむき、原稿を読むだけだった」と批判する声が見られました。

しかし、石破総理が読み上げたのは奉書です。「奉」とは「たてまつる」「ささげる」という意味を持ち、奉書は読み上げた後その場に奉ずるものです。正確さが求められるため、敢えて文字から目を離さず、間違いなく読み上げることが作法とされています。卒業式での答辞も同じで、奉ずることが目的なのです。

一方、安倍・菅・岸田の三氏は、奉書をメモ代わりにして顔を上げ、誇らしげにメッセージを述べていました。しかも、菅総理はページをすっ飛ばしてしまうという大失態まであり、「ノリがくっついていた」と弁明しましたが、そもそも奉書にノリは使いません。三総理とも広島・長崎の同じ、または前年のコピペだったという指摘もあります。

こうした振る舞いの違いからも、石破総理の礼儀作法と教養の高さがうかがえると僕は思います。自民党は支持していませんが、今はこの総理であって良かったと思います。

たてまつる
文にこめたる 誠あり
伏し目に映る 人の品格
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