「奇跡のリンゴ」。
自分的にはベストに入る映画。
絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、
大きな話題を集めた青森のリンゴ農家・木村秋則の実話の映画化。
その歳月11年。
発端は農薬を浴びた奥さんが体調不良をおこし、
農薬にかわる酢で、
あるいは生姜とか、
さまざまな自然食品を使って散布するが、
大量の害虫に見舞われ失敗の連続。
かつての組合の仲間も離れて生き、
蓄えも底を尽き、
電気も止められるどん底。
娘も学校で孤立。
ひもじい思いをしながら、
「諦めないで。おとさん、なんで貧乏に我慢してると思ってるの」
と娘が激を飛ばす。
首つり自殺を思い立つ、
その目の前に立つクルミの木。
まったく害虫もいない、きれいな葉。
その足元にふかふかの土を発見。
「これだ!!」と思い立つ。
今までは雑草をことごとく駆除してきた。
実は違うのではないかと気づく。
あえて放置することで、
虫や鳥などいろんな生き物が集う農場と変わった行きつく先。
立派なリンゴの花が農場を覆い、
近隣の農家をびっくりさせる。
11年の歳月を1時間足らずに収める。
にもかかわらず、
四季折々の美しさを散りばめながらハラハラドキドキに展開をする。
やはり劇場で観たかった。
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