2018-03-21 映画「ちはやふるー結びー」 エンタメ #その他文化活動 「ちはやふるー結びー」。 競技かるた日本一をめざして高校生たちが熱く燃える。 平日の映画館では珍しく中高生の生徒たち。 そうか、卒業したのだ。 どの子も手に抱える山盛りのポップコーン。 この映画、百人一首の世界も織り交ぜる。 千年も前に詠まれた詠み人の、 相手を思うその心を、 現代に生きる若者たちがその心を読み、 今の自分と重ねる。 主役の広瀬にふたりの高校生が思いをよせている。 たとえばこの二首 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか 壬生忠見(みぶのただみ) しのぶれど 色にいでにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで 平兼盛(たいらのかねもり) この二首とも思う相手は同じ。 その思いを歌に託して競う。 勝敗の軍配は金盛に挙がる。 さて、三人の高校生の恋の行方はいかに。 この映画を観た若者たちは、 きっと小倉百人一首のファンとなるだろう。 広瀬すず、野村周平の両主役の演技が光る。 それを囲む若手の俳優も、 いずれも名子役として子役時代からのなじみのある顔ぶれ。 ベテラン俳優の國村隼や松田美由紀の安定した演技が全体を支える。 高校生かるた界のクイーン役松岡茉優のコミカルな存在感が凄い。 ただ、セーラー服姿の高校生役はちょいと難ありも、 それもまたいいかな!(^^;)!。 末次由紀の大ヒットコミックを実写映画化した「ちはやふる」3部作目の完結編。 青春映画ではあるが、 空を切る板かるたと飛び散る汗に、 観るこちらも手に汗握る。 おとなが観ても満足感いっぱいの、 期待を裏切らなかった映画。 ------------------ 民宿 鯛の里のご予約、お問い合わせは 090-3743-0141 松本昭司 shouji@d3.dion.ne.jp 最新情報はtwitter ブログ最新記事 facebookページ