鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

2019年お盆 流れ灌頂(精霊送り)

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2019年夏
3月に父が逝き、
5月に姉が逝き、
とうとう一人になった。

寂しさを感じる間もなく、
仏事が続く。
同時に迎える身内ふたりの初盆。
姉の法要はお盆前に百ヶ日法要と一緒に神宮寺ですませた。
父の初盆は15日に、

今年初盆を迎える家族と合同で泊清寺にて法要。
妻や子や孫などもこの日にあわせて集まる予定だったが、
台風の被害を避けて見合わせた。
仏壇の前で僕以外は誰もいないがらんとした仏間は、
盆提灯の影絵だけが賑やかしくクルクル回る。

しかしともかくも、
初盆を終えて一息ついたら途端に気が抜けた。
次の仏事は一周忌。
さあ、遺品の整理もまだまだ。

生前、釣針づくりで一躍有名になり、
TVの前で語ったこと。

「年をとっても子らには世話をかけとうない」

ところがその後あっという間に認知症がひどくなり、
身の回りのことがほとんどできなくなる。
誤食異食徘徊妄想ボヤとオンパレード。
すでにとき遅し。

今後、父のすべての遺品整理をしておかないと、
次の代、つまりわが子に負担を残すことになる。
しかも自分の整理もしなくてはいけないのだ。

すべての財産をひとり背負いこむ、
その重みをひしひしと感じる過ぎゆく夏。

軒下に
 セミの抜け殻見つけたり
  これがホントのセミヌード






2019年流れ灌頂/沖家室島