この沖家室近くのニホンアワサンゴの群生地が
国の定める「海域公園指定地区」に向けて動き出した。
決まれば瀬戸内海初の指定となるそうだ。
「公園地区には漁業以外の動力船の乗り入れ以外が制限され
地区内の指定動植物の採取が原則不可となる」(記事抜粋)。
世界最大級と言われるこのサンゴの群生地は
一方では漁場でもありダイビングスポットでもある。
保護に取り組んでいるダイバーの話によると
付近のクロメ(海藻)が引きちぎられたように散乱していたことがあったそうだ。
自然にはありえない。
漁業行為であろうがレジャーであろうが自然を壊すことは許されない。
心ないダイバーによってサンゴが切り取られた話も伝わっている。
だから保護区の指定には僕はホッとしている。
温暖化と合わせて語られることの多いサンゴの出現ではあるが、
このサンゴそのものに罪はない。
いや、むしろ本来豊かできれいな海であることを
証明してくれたことに目をむけるべきだろうと僕は思う。
【10..11.12中国新聞】