鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

ペニーレーンでバーボンを

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「バーボン」

その名を知ったのは吉田拓郎「ペニーレーンでバーボンを」だった。しかし当時はまだ17歳の高校生。ポケットウイスキーのトリスを盗み呑みする程度だった。口にしたときツンとして、こりゃ豆が腐っとると思った。

あこがれのペニーレーン、しかしその伝説のバーは1990年に閉店。当時僕は32歳。仕事で東京へは行ったが、過密スケジュールのため飲み歩いた記憶はない。

ペニーレーンの経営は「ユイ音楽工房」と聞いたときは驚いた。拓郎ファンにとってこの音楽事務所もあこがれだった。

手もとに拓郎とかぐや姫の伝説のライブつま恋1975のライブテープがある。貴重なものだ。日本最初で最大の野外音楽イベント。ライブ前から当日、そして翌朝までの記録を編集したのがユイ音楽工房だった。分散した映像を拾い集めて編集したという。野宿をする若者や、警備を担当する地元署長までインタビューに登場する。拓郎やこうせつがタバコに煙るペニーレーンで呑む姿も映されている。若い。

トップバッターは拓郎だった。極度の緊張が伝わってくる。その反面、かぐや姫は弾けていた。ステージに駆け上がる若者をスタッフがタックルで抑え込む場面もある。むしろかぐや姫の方が客を沸かせているほどだ。

さて、ペニーレーンは2006年に復活したと聞いた。それから16年、今もあるのかな? 未だ憧れのままのバーである。でも僕にとっては聖地だ。とても緊張するに違いない。そのときは、拓郎の唄を口ずさみながら足を踏み出そう。

どうせ力のないのなら酒の力を借りてみるのもいいさ

こうして今夜も原宿ペニーレーンで

原宿ペニーレーンでのんでいる♫

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