鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

2000年放送 NHK人間講座 佐野眞一「宮本常一が見た日本」

2000年に放送された、佐野眞一さんナビゲーションによるNHK「人間講座 宮本常一が見た日本」。テキストが見つからないので、映像からタイトルを拾った。

1回 旅する巨人を生んだ島

2回 父から受けた十か条

3回 民俗学者の誕生

4回 旅のスタイル

5回 海からみた日本

6回 庶民へのアプローチ

7回 食料確保の指名

8回 農業のプロとして

9回 離島振興にかける

10回 地域芸能への想い

11回 路上観察者の目

12回 日本人が忘れたもの

この番組は2000年1月から始まり12回シリーズ、3か月に及ぶ番組史上最多のロングラン放送となった。構成は大宅賞を受賞した「旅する巨人」に沿ったものだった。

このたびNHKで放送された民俗学者 畑中章宏先生がナビをつとめた「100分de名著 忘れられた日本人」が大きく話題となったことを機に、ヒョイと佐野眞一さんがナビをつとめた「人間講座」を思い出した。

最近はネット配信のドラマや映画をみることが多く、過去にテレビ番組から収録したDVDはホコリを被っていた。「人間講座」を探すと、あったあった。当時まだビデオテープの時代で、このDVDは12本の番組をVHSビデオテープからDVDレコーダーに取り込んだもの。

さっそくDVDをセットしてパソコンで再生した。そして保存のためパソコンにコピーして取り込んだ。ところがだ。DVDで再生できたのに、パソコンに取り込んだデータを再生するとシリーズがつながって再生できない。

これはどういうことだろう。DVDプレーヤーで録画したものは、パソコンのプレーヤソフトと互換性がないということなんだろか。

もう一つ、最終回の12回が貴重。宮本常一が帰省した当時、薫陶をうけた郷土大学のメンバーが沖家室の泊清寺でインタビューをうけている場面。そしてさらに貴重なのは、宮本常一の妻アサコさんが夫の思い出を語る場面も収録。これは貴重。

久々にDVDプレーヤーを引っ張り出して、モニターに接続して再生してみた。完璧に再生できた。12シリーズの最終の最終場面で、パソコンではやはり再生が不安定だった。この最終場面という締めくくりが一番大事なとこ。宮本常一先生の妻アサ子さんへのインタビューが収録されている貴重な場面。

いやー、ホッとした。

第一回目の収録は、前夜に佐野眞一さんとNHKスタッフが鯛の里に泊った。周防大島を収録する時は、鯛の里に逗留した。第一回のとき酒宴は延々と続き、気が付いたら白々と夜が明けていた。そしてそのまま佐野さん一行は最初の収録場所の下田八幡宮に向かった。僕は急いで食べ物を届けたが、なんぼか眠かろうにと思った。

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