鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

私にとってのYouTube

 
 

「松本さんはYouTubeを始められたんですね」

実を言いますと、最初にYouTubeへアップしたのはもう10年くらい前。そのころまだネット環境はダイヤルアップでジーコジーコ・キュルキュルの世界。まったく良くなくて、画像もすごく粗いで笑っちゃうような時代でした。

だから最近になってまた始めたという訳ではなくて、今とは別のアカウントを使っていたのです。これがそれです。結構貴重な映像も含まれています。

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今また頻繁にアップするようになったのは、ネット環境がすごく良くなったというのが一番のポイント。使い放題だし、早いしモバイルWi-Fiもあるのでどこでも使える。

話は飛びますが、宮本常一の代表的な著書に「私の日本地図」があります。全15巻で第一巻の初版が昭和42(1967)年「天竜川に沿って」。現在、リニアの工事で山をくりぬき、現地でたいへんな環境破壊が行われているところです。僕の友人がいる大鹿村がその舞台です。その映像があります。ご覧になってください。

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この中に出てくる反対運動の先頭にたっているイギリス人のサイモンさん。僕の友人の旦那さんです。友人は現地のろくべん館という民俗資料館の学芸員をしています。宮本常一を師と仰ぎ、周防大島にもたびたび足を運んでいます。市民の手による映像がこれほどの力を持つ時代というのをひしひしと感じます。

大鹿村の話はまたオイオイとして、手元に「私の日本地図6 瀬戸内海」があります。昭和44年6月20日に発行された初版本です。写真がふんだんに使われて、宮本先生は写真家ではありませんが生涯撮った枚数が10万点といいます。その写真一枚一枚が時代を切り取っています。※「周防大島」もあるはずなんだけど、どこへ行ったんだろ!(^^)?

そこでフと思うのです。これは今でいうブログじゃなかろうか。写真日記といってもいいでしょう。ブログの先駆者は実は宮本常一ではなかろうかと。もし宮本先生が生きていたらきっとスマホを使いブログをやっていただろうし、YouTubeもふんだんに使っていただろうと思います。

ただ僕は民俗学者でもなんでもない。せめて自分の記録くらいは撮りためておこうと思った訳です。日記をつけ始めたのが中学生。今も続いています。FacebookTwitterYouTubeもその延長のようなものです。

子どもたちの小さいころとか、自分の若いころの過去の写真や映像を見るのは楽しいものですよ。

※ちょっとオマケですが、この本になんと宮本先生の直筆のハガキがはさまっていたのです。偶然です。これだから古本めぐりってのは面白いです。

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