これはまた面白そうな映画が登場。現役総理を題材にしたドキュメント。「新聞記者」を制作した映画プロデューサーの河村光庸が企画・製作。監督はテレビ「世界ふしぎ発見」などを担当した内山雅人。
河村氏が監督を探したものの7人の監督が断ったと言う。内山監督も不安はあったが、安倍政権からおかしなこと続きで忸怩たる思いが引き受けた理由という。しかし、総理のグループ「ガネーシャの会」とか、パンケーキのお店など取材拒否の連続だったと言う。逆にそれがネタになったと内山監督。このへんの切り替えが面白い。
映画発表当初からTwitterが凍結されるなど、政権忖度丸出しのTwitter社にたびたびアタックしてついに解除。
公開は今月30日。オリンピックと総選挙前にぶつけた感ありで挑戦的。時の政権をコメディータッチでみせる作風はアメリカでは普通。日本でも安倍政権以降、こうした映画がつくられるようになった。言い換えれば、安倍政権の理不尽な政治姿勢が、映画人の魂に火をつけたのかもしれない。
東京ピカデリーという日本最大級の大劇場を皮切りに全国公開でやるき満々。中国地方では広島・山口はまだ予定に入っていないが、MOVIXやTジョイ系などの大手シネコンが上映を始めているのでいずれはと期待したい。