【読書日記】
「ひとり旅は楽し」池内紀
~不便さが宝~
「なにやら邪悪な人間の魂が圧縮されて、あの微妙な風体と化し、かすかな鳴き声をたてているのではあるまいかと想像したくもなる」
これは耳のそばで蚊がぶ~~んと羽音をたてるときに感じたものだという。わかるなあ。音が急に大きくなるとガバっと起きる。蚊取り線香はどこだ~?
池内先生はこの著書で、仏教の「食血餓鬼」のことを書いている。餓鬼とは常に飢えと乾きに苦しみ、食物、また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないとされる(Wiki)。仏教の六道、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄のひとつ。
食血(じきけつ)とは、肉食を好んで殺生し、妻子には分け与えなかった者がなる。生物から出た血だけを食べられる(Wiki)。
ドヒャ~、まさに蚊である。が、蚊の生態を調べると血だけで生きてはいないようだ。主食は植物の蜜なんだそうだ。しかも血を吸うのはメスだけ。そういえば近年夏の暑さは尋常ではないが、そいういうときは蚊もいなくなる。35度を超えると活動しなくなるそうだ。案外か弱いのだ。蚊弱い?(ง ‘▽´;)╯ハッハッハ!!。
食血餓鬼は閻魔王界に住むと言う。閻魔大王に「お前は地獄に落ちろ~。だが餓鬼にとどめてやろう」と、地獄一歩手前で堪えてもらったのだ。くりかえすが、食血(じきけつ)とは、肉食を好んで殺生し、妻子には分け与えなかった者がなる。生物から出た血だけを食べられる。それは蚊ではない。欲の塊である人間だ。餓鬼道の次は地獄行きか。肝に銘じよう。オ・オ…俺じゃね~ど~。