キムチ鍋(チゲ)
僕がまだ20代のころ、だから40年以上も前の話になる。1980年代の昭和でいうと55年ころで、ルービックキューブや漫才が流行ったころだった。ポカリが発売されたころと言った方がわかりやすいだろうか。
JR大竹駅から広島方面へ向かって、徒歩でも行ける沿線沿いに焼き肉のお店があった。経営は韓国籍を持つ家族だった。仕事が終わると仲間で呑みによく行った。僕は肉が食べられないので、いつも豆腐鍋を頼んだ。トレイのような薄い鍋に特製タレを流し込み、ネギや白菜とかエノキなどと豆腐を煮る。それが旨くてとにかく野菜と豆腐をなんども追加。〆は目玉焼きとご飯をぶち込む。
このタレがなんとも旨くて、焼き肉のタレを薄めたような味だった。自宅で市販の焼き肉のタレを買って、豆腐鍋をつくってみたがチョッと違う。旨いんだけどなにかが違う。
この最近、サリ麺をキムチ鍋で食べることにハマった。そこで気が付いた。あのタレはキムチの漬けタレがベースではなかったか。
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