鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

行方不明の男の子 無事発見

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8月16日、
理稀ちゃん無事に発見で、
SNSはこの話でもちきりでした。
町内でも会うたびにこの話が開口一番に出てきました。

それにしてもスーパーボランティアがいるもんです。
登山からわずか20分で理稀ちゃんを発見し、
山から抱きかかえて下りてきました。

登山直前の尾畠春夫さんをテレ朝のカメラが捉えていました。
「この子を助けなくては」と声を詰まらす尾畠さん。
そしてわずか20分後に理稀ちゃんを抱えた現れた尾畠さん。
「この子は母親に直接渡すんだと約束した」と警察の手も拒んだといいます。

画面で尾畠さんの顔をみたとき、
「律」という文字が頭に浮かびました。
肌の色艶の良さ、
髭も剃った清潔感のある小ざっぱりした顔。
情に厚くてキリッとした出で立ちは、
まるで武士のようです。

やはりただのボランティアではなかったようです。
全国を隈なく歩き、
各地の災害現場を渡り歩くまさにスーパーボランティア。

周防大島には古くから「世間師/ショケンシ」と呼ばれる人がいました。
世間を渡り歩き、
豊富な知識と経験を積んだ人のことをさします。
主には周防大島の長州大工を指していいました。
四国霊場の仏閣や神社の多くを手掛けた腕のたつ宮大工集団です。
その存在を世に示したのは宮本常一でした。

また宮本先生も全国を渡り歩いて農業振興や町づくりに尽力してきました。

尾畠さんの卓越した勘と経験とクソ度胸もまた
現代の「世間師」として宮本常一と重なります。

今回は尾畠さんの活躍が際立っていますが、
地元の消防団をはじめたくさんの皆さんの、
理稀ちゃんを助けたいという願いが尾畠さんを動かしたのも確かでしょう。
そのことも忘れないでいたいですね。

さておきワラシ、
無事発見の一報を聞いたとき、
この尾畠さんが連れ去り犯ではないかと疑っておりました。
そのことを恥じております!(^^;)!。

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