1940年(昭和15年)創刊の「民族文化」。1940年といえば、まさに世界大戦の前夜という激動の年。この年の9月27日に日独伊三国同盟条約が調印され、翌年に真珠湾攻撃で太平洋戦争が開戦。そんな中で発行された月刊誌。79年の歳月を経ただけに紙は劣化し、ページをめくるにも気を遣う。紙質も良くないのだろう。まるで火であぶったかのように黒ずんでいる。
宮本常一が巻頭に寄稿している「はやり出す神」。宮本常一の生地である大島郡家室西方村の荒熊神社と牛荒神、愛媛県越智郡の明堂様を取り上げている。
この「はやり出す神」は、宮本常一著作集40にも収録されている。初出はこの月刊民族文化なのかもしれない。
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