我が家の怪談物語 海のヌシ 大ダコ
【海のヌシ 大ダコ】
母方の大叔父の話。
「ありゃ、今思い出してもトイシー(恐ろしい)ことじゃった。
磯まわりをテンマで漕いどったら、タコの足が見えたんで突いてやったんじゃ。そしたらの、ほれが大ダコでの、金突きを引っぱると穴から出て来て舟にへばりつきよる。舟の上に上がろうとするんで、もし吸い付かれたらワシャ殺されると思うたんで、棒で叩き上げたんじゃ。そしたら墨をブワ~~っと吐いての、舟はワヤ。
やっと海に戻ったんで、急いで帰って水を浴びての、清めたんじゃ。あの大ダコはヌシじゃろうて。ヌシはいろうたらいけんのじゃ。ほいでワシャしばらく寝込んどった。あの懐中電灯みたいな目はいまだに忘れられん」
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