鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

消火器をいじくったら粉が吹き出した

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【消火器をいじくったら粉が吹き出した】

消火器が賞味期限切れと消防に指摘されたので新調した。

消火器をみると忌まわしい記憶が蘇る。小学6年生のときだった。柱に消火器が吊るしてあった。興味本位に抜いてやった。頭を叩くと粉が噴き出ることは知っていた。小さくコンコンと叩いたがなんの反応もない。少し強く叩いてもフンともスントも言わない。強くパンと叩いたら、ものすごい勢いで吹き出した。

ここで誤算に気が付いた。頭を離すと止まると思ったのだが止まらなかった。出口を塞いでも押し返された。台所に白煙が上がった。風呂場へ持ち込んで五右衛門風呂に向けたら、丸い底に当たって天井まで吹きあがった。そして止まった。

台所から風呂場へ向かうまで真っ白け。僕の体も真っ白け。こりゃなんとかしないと、親に怒られる。急いで雑巾がけをしてなんとか跡形もなくふき取った。そして空っぽになった消火器を元のピンに差し込んでおいた。

それから高校生になり、卒業するまでナイショにしていた。盆暮れに帰省するたび、ああまだバレていないとホッとした。そして現在の家に引っ越したのは28歳の時だった。一家で引っ越し作業をしながら、そこだけは「誰もさわんなよ」と心に念じた。そして引っ越しが完了した。消火器は残していった。

数年後、空き家になった家が懐かしく入ってみた。消火器はそのままあった。

そして父も母も知らぬままあの世へ行った。