鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

15年目の祝島

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祝島への船

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さっそくやっています。ハッハッハ!(^^)!

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奥さんの手料理。このほか、メバルの煮付けとか刺身も。話に夢中になって撮り忘れた!(××)!。あのメバル、デカかった(@_@)。

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自宅のお店で棚を整理しています。お年寄りの目線を確かめているそうです。
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波止まで見送りをありがとうございました。また来るよ。

きょうから沖家室大橋の工事が始まるため、通行止めの時間帯があります。
これにあわせたデイサービスセンターの送迎の時間変更がありました。このほか、クロネコの取次業務がこの三日間はお休みとなります。橋の通行可能時間帯に合わせた生活になります。
さて、折しも、前日は離島の祝島におりました。泊まった民宿くにひろさんは、軒先に雑貨店を開いていました。食糧品から日常生活品と、いわば小さなコンビニです。島の人に役立てればとの思いです。
そういえば國弘さんは2011年の県議選に出馬しました。この地の選挙区で無投票となるのは原発建設を抱える地として政策論争がないまま選挙が行われるのはいけないと、奮起。結果は残念ながら僅差で敗れました。
かつては原発をすすめる関係者を泊めて、地元の反対住民に家を囲まれたことがあったと言います。もちろん國弘さんも反対住民のひとりだけど、それとこれは違う。島の人の気持ちもわかる。宿泊者の安全も護る。当時経営のご両親からも壮絶な話を前回の訪問時で聴きました。
今回はあれから15年の訪問。でも彼のくったくのない笑顔は変わっていませんでした。なによりも伴侶を得ていた。奥さんの素朴な手料理で、一緒に呑もうと持ち込んだ環起と、同行した熊本からの友人の焼酎は二本とも空になりました。
翌朝は白々と夜が明ける一便で一足先に島をあとにしました。港では國弘夫妻と熊本からの友人が見送ってくれました。
今回の橋の通行止めで沖家室もかつては離島だったことを実感させられました。國弘さんは「沖家室は橋があるからいいですね。距離を考えると祝島は望むべくもありません」。その言葉に僕は黙ってうなづくしかありませんでした。橋の恩恵も、一方で失われたものもあるでしょう。それを受け入れながら暮らしていく以外にありません。
「橋があるから島がよくなるのではない。島をよくしようとしたときにこの橋が生きてくる」、そんな想いが頭をよぎる祝島訪問でした。

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090-3743-0141 松本昭司
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