鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

マアジ(真鯵)には二つのタイプがいる

 ゆうべ、父がアジをたくさん釣ってきた。本来は春から夏の魚で、十数年前まではこんな冬には獲れなかった。だから、脂はほとんどのっていない。ただしマズイ訳ではない。
 
 このマアジであるが、尻ヒレの少し上、つまり肛門の横にトゲがある。ハラワタを洗い出す時に気をつけないと痛い思いをする。実は、このトゲが一つと二つのタイプがある(写真参照)。どう違うのか。
 
イメージ 1
【トゲが二つのマアジ】 ※わかりにくくて すみません。
 
イメージ 2
【トゲが一つのマアジ】 ※わかりにくくて すみません。
 
 その前に、この周防大島付近で獲れるマアジに二つのタイプがある。
 
一つは少し平らで表面が透き通るような青い光を放ち、数センチ幅の縦の縞模様がある。地元では「ヒラアジ」と呼んでいる「瀬付き」タイプ。かなり大きくなる。味もこの方が上だ。関アジはこのタイプだろう。
 
もう一つは細長く背が黒っぽい。これは「回遊」タイプ。
 
 煮干しの原料であるカタクチイワシも同じように二つのタイプがいる。いわゆる瀬付きの「セジロイワシ(瀬白)」と回遊タイプの「セグロイワシ(瀬黒)」。セジロイワシが良質で優位。
 
 アジに戻るが、尻のトゲの数と「瀬付き」と「回遊」タイプとの関係があるのかないのか、地元漁師もあまり知る人は少ない。僕のみるところ、トゲが二つあるのが「瀬付き」とみているが、どなたか明確に教えてほしい。遺伝子的にはどうなのか。
 
 いづれにしても、老魚になるにつれてこのトゲはなくなるようだ。
 
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