鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

トークイベント「山口発! これからの地域社会を創造する」

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3月23日、田布施の友人で福本自然農園 福本卓雄さんが
トークイベントに出演するというので、
ふるさと里山救援隊の田中照敏さんと参加してきました。

 山口発! これからの地域社会を創造する
~エネルギー、農業、食と酒、人という「地域資本」を活かして~
3月23日(日)パルトピアやまぐち中ホール
 
 たいへんに勉強になりました。
金子勝さんの軽妙なトーク
飯田さんの巧みな進行のさばき。
やはりトップクラスの人の技のようなものを見せていただきました。
生産・製造現場の二人の達人のトークショウ。
澄川酒造場の杜氏、澄川社長。
昨年の大水害から、
全国からの支援で復活した話を聞きました。
30代で杜氏となり、
若き天才杜氏と謳われた澄川さんですが、
実はたいへんに素朴で純朴なかたでした。
今は40歳になったのかな?
若くてかっこいい方でした。
 
福本卓雄さんは無農薬・化学肥料を排除した米作りの苦労話しになるのかと思ったら爆笑トーク
農薬や化学肥料を使ってどんどん米を作りましょうの国の奨励に逆を走って特等米をつくって増産中と、
小気味良い話しに皆さん拍手喝采の大笑い。
 
トークショウがひと段落したあと、
飯田さんからぼくにも発言のマイクを向けられました。
実は下関の仲間 西嶋能成さんを経由して飯田さんに福本さんを引き合わせ、
それがご縁で福本さん栽培の酒米
澄川酒造の復活の酒「環起」を飯田さんのプロデュースで誕生することにつながった、
そんなご縁でおいちゃんにもマイクが。
なにを話したのやら…。ハッハッハ!!
里海の関係者として平生町の小田水産小田くんにもマイクが向けられました。
 
 
以下は福本さんの発言要旨(facebookから)
3月23日(日)(於山口市パルトピア)15:00~
 「山口発!これからの地域社会を創造する」トークセッション
 
 地方分権によって「ゆとりと豊かさを実感し、安心して暮らすことのできる社会の実現を目指す」といわれながら、地方の利益を吸い上げる中央集権型利権体質はそのまま、「地方分権」が地方自治の合理化を進め、地方を疲弊させている日本の政治・経済の仕組み。
  そこに、自然エネルギーを活用する電力を持つことで、風穴を開け、地方を元気にしようという運動が世界中で始まっている。山口でも飯田哲也さんの「自然エネルギー市民ファンド」が動き始めた。
  応援に駆けつけた金子勝さんは、財政・政治の面からユーモアと辛辣な論を展開され、6次産業化という言葉の生みの親である武本俊彦さんは農政から地域発展の論を展開され、金融が専門の伊藤宏一さんは日本の「結い」「講」などを挙げ相互補助の仕組みの再認識が必要と訴えられた。
 
 地域経済はお互いが見える関係で結ばれていることが大切で、地産地消で経済が回れば地域は疲弊することはないけれど、税金で搾られ、銀行が庶民の集金機関になり、大手資本が地方経済を支配している現実では地方経済はやせ細っていくばかり。どうしたらいいのか、ガリバーに立ち向かうには小さくても一人一人が手をつないで、物々交換に近いシステムを作ろうということになります。そういう意味では自然エネルギーによる発電や小回りの効く農業の6次産業化には光があります。
 
 私は減反政策により荒廃した農地を回復しながら、農薬・化学肥料に頼らない農業で自立を目指す一農家として、酒米作りを中心に発言させていただきました。かつては地方のどこにも酒蔵がありましたが、小さな酒蔵はほとんど消えてしまいましたが、最近小さな酒蔵のお酒が見直されています。酵母菌を使うだけでワインと同じ特徴を持つ高級純米酒が売れているのです。これは地域経済にとって光明ではないでしょうか。私は今後も地域の元気を取り戻す小さな酒蔵と連携してお米作りに励みたいと思っています。
 
 私の農業は、「きつい、苦しい、」ではなく「楽・楽」「楽農」です。仕事はきつくても意味がある仕事は苦になりません。汗を流す農業こそ楽しいのです。この流れは環境保全型農業フォーラムに参加した若い農業の担い手にも着実に浸透しています。若い担い手よ、いっしょにがんばろう!!
 
 夜はみなさんと私の所の酒米で仕込んだ飯田哲也プロデユース「還起」でおおいに盛り上がりました。
  24日はご一行といっしょに田万川町の澄川酒造場の見学。道中の金子先生のダジャレの連発、一発逆転のユーモアには笑いを越えた凄味があり、こわもての表情とは細やかな優しさとあいまってますますファンになりました。先生道中最後のダジャレ徳山のシャッター街を見て「どうしゃった~!!」
 
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有限会社 沖家室水産
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