鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

池内紀(おさむ)著「ひとり旅は楽し」

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ひとり旅は楽し

池内紀(おさむ)さんの著書「ひとり旅は楽し」。ひとり旅の極意を池内流に語ります。なにがおもしろいって、旅先のエピソードを牧水はこういったとか、山下清はこんな絵を残しているとか、まあ深い深い。やはり知の巨匠ならではです。

「若き日に旅をせずんば 老いておや 何をか語らん」

ゲーテが残した言葉。

仏様の言葉にも

「生きていくことすなわち菩薩である」

菩薩とは修行を意味します。つまり、生きることすなわち修行であると。人は生きている限り終りのない旅。ならばもっと広い世界をみようじゃないですか。

永六輔さんは学生時代に宮本常一先生にこう言われたそうです。

「放送の仕事は電波の仕事。電波は山や海を越え、どこまでも行く。我々は今まで歩いて日本中を調べてきた。君は電波を発信して日本を調べなさい。だけど、一つだけ約束してほしい。電波を出すだけではなく、届いている電波の先へ行ってほしい。どういう風に情報が受け止められているかを調べて、スタジオに持ち帰って話をしなさい」

宮本先生が生きていたら、積極的にインターネットを活用したと思います。デジカメもビデオカメラも多用したと思います。それは10万点も残した写真のひとつひとつ奥深い視線をみるとわかります。

縁あってネットでつながった仲間を訪ねてみよう。金がない!(^^)? そこは旅の極意を知る人の知恵を借りよう。なんとかなるさ。だけど暇だけはなんとかしてね。

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