池田彌三郎(やさぶろう)著「日本の幽霊」
どうせオカルトもんじゃろうと言うなかれ。この池田彌三郎さんは有名な民俗学者です。日本の民俗学の草分けである折口信夫さんに師事し、宮本常一先生とは「民俗学のすすめ」の共著者でもあります。
池田さんが日本に伝わる幽霊話を読み説きます。民俗学はありのままに記録することが基本です。だからその話が作り話であろうとありのままに聞き取ります。恐山でイタコの話に「婆さん、アンタそれウソじゃろー」とか言ってはシャレにもなりません。
昔の幽霊だけではありません。最近の幽霊もあります。例えば、震災後にタクシーに乗った女性が指定されたところに着いたらい消えていた。とか、家まで載せて行ってお金をとってくるというので待っていても来ない。家を訪ねると数日前に亡くなっていた。
こういう幽霊話は世界中にあるそうですよ。
さあ、あなたは幽霊を信じますか? ほら、後ろにいますよ。