鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

船と船の間を巨大魚がジャンプした

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たまたま目にとまった映画がおもしろそうなので、つい見入ってしまった映画「メグ ザ モンスター」。途中で過去に観た映画に気付いたが最後まで観てしまった!(^^;)!。

巨大サメとダイバーが格闘する、いわば何の教訓もないパニック映画だけど特撮がスゴイ。古代にいた巨大サメが実は人類がまだ未知の海域、フィリピン海溝のもっと下に存在をしていたという設定。大きさは20メートル以上。地球上の最大の生命体シロナガスクジラのクラス。

まあ、それはいいんですけど。小さいころを思い出した。小学生のころの夏休み、父に連れられて漁について行っていた。

大水無瀬島と小水無瀬島の間に10パイくらいの船が潮に向かって横一列に船をつなぐ。場所は割りばしに番号を書いたくじ引きで決める。ウチの船はいつも僕が引いていた。「子どものほうがマンがえかろう」と。マンとはくじ運のこと。だいたいいいクジを引いて、中央に陣取った。

狙いはハマチ。とはいえ10キロクラスだから子どもにとっては綱引き。針を外すときだけは父がする。尻尾で胸をはじかれたら間違いなく肋骨が折れる。父が股にハマチをはさんで針を外す。股間をはじかれたときは笑ろた。

潮が止まるとどの船も一休み。寝る人もいれば、機械場の上でいっぱい呑む人もいた。僕は退屈なので、海をのぞいていた。なんにもみえないけど、ワクワクした。すると父が叫ぶ。

「のぞくな。影を追ってガブっとやられるど」

まさか、と思いながら顔をひっこめた。過去にそんな話は聞いたことないが、ありえそうだと思った。ここはサメの多い海域。隣の船との間に巨大なサメがジャンプしたことがあった。イルカかもしれない。隣はキヒデのオッサンだったと思うが、呑んでいた一升瓶がガチャんと割れる音を覚えている。

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