鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

宮本常一ファンの女性バックパッカー

イメージ 1
先日、浦上さんが「宮本常一さんのファンの人を連れてきましたよ」と訪ねてくださった。
出てみると、なんと、
数日前に訪ねてくださった女性。

背中にバッグを背負い、
「きょう、泊れませんか?」とピンクのシャツに小顔の可愛い20歳くらいの女性。
大畠で電車を降り、
歩いて来たと。

「きょうはあいにく予約でふさがっておりまして、
もうしわけありません」

「あ、いいんです。テントを張りますから」

旧中学校の跡地にテントを張るというので、
今夜はちょっと風が吹きそうだし、
「なんか危ないようだったら来てくださいね」と伝えた。
その日は鍵を掛けずにいた。
夜も明けて、
何もなかったのかな!(^^)?

そしてその数日後、
浦上さんが連れてきたのが彼女だった。

「ウチの前にテントを張っていて、
女房が心配をして声をかけ、
我が家に泊っていただいたんです」。

宮本常一ファンときいて、
浦上さんがお墓やゆかりのところを案内して回ったようだ。

過去、宮本常一を求めて歩いてくる若者がけっこういたが、
最近はほとんど車で、
歩いて来る人はほとんどなくなった。
かつては宮本先生の生家を訪ねた若者が野宿をするというので、
アサコさんが「野営をするというので心配だから鯛の里に泊めてあげて」
とよく電話があったものだ。
今考えると、
今回の場合も「野宿をする女性がいる」と、
住職に相談すればなんとかなったのかもと、
バタバタとしてて気が回らず悔やむ。

女性には「いい方に救われましたね」と伝えたが、
次は初心に戻って浦上さんのように迷わず
手を差し伸べることにしよう。

------------------
鯛の里のご予約、お問い合わせは
090-3743-0141 松本昭司
shouji@d3.dion.ne.jp