先日、浦上さんが「宮本常一さんのファンの人を連れてきましたよ」と訪ねてくださった。
出てみると、なんと、
数日前に訪ねてくださった女性。
背中にバッグを背負い、
「きょう、泊れませんか?」とピンクのシャツに小顔の可愛い20歳くらいの女性。
大畠で電車を降り、
歩いて来たと。
「きょうはあいにく予約でふさがっておりまして、
もうしわけありません」
「あ、いいんです。テントを張りますから」
旧中学校の跡地にテントを張るというので、
今夜はちょっと風が吹きそうだし、
「なんか危ないようだったら来てくださいね」と伝えた。
その日は鍵を掛けずにいた。
夜も明けて、
何もなかったのかな!(^^)?
そしてその数日後、
浦上さんが連れてきたのが彼女だった。
「ウチの前にテントを張っていて、
女房が心配をして声をかけ、
我が家に泊っていただいたんです」。
宮本常一ファンときいて、
浦上さんがお墓やゆかりのところを案内して回ったようだ。
過去、宮本常一を求めて歩いてくる若者がけっこういたが、
最近はほとんど車で、
歩いて来る人はほとんどなくなった。
かつては宮本先生の生家を訪ねた若者が野宿をするというので、
アサコさんが「野営をするというので心配だから鯛の里に泊めてあげて」
とよく電話があったものだ。
今考えると、
今回の場合も「野宿をする女性がいる」と、
住職に相談すればなんとかなったのかもと、
バタバタとしてて気が回らず悔やむ。
女性には「いい方に救われましたね」と伝えたが、
次は初心に戻って浦上さんのように迷わず
手を差し伸べることにしよう。
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