鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

宮本常一

宮本常一著「民俗学の旅」から 垰①

【民俗学の旅から~垰①~】 宮本常一の代表作でもあり、自伝的エッセイ「民俗学の旅」。この中に、幼少のころ祖父に連れられて生家の長崎(道の駅付近の地区)から三蒲(みがま/大島大橋付近の地区)の地蔵参りに歩いて行ったことが書かれている。当時常一少…

「オヤっと思ったら撮れ」

年明け二日目になりますと、多少気持ちに余裕が出てきます。年末は駆け込みながら倒れ込み、年が明けるとやれやれと。お屠蘇のお陰で腑抜けとなり、今年の目標など建てる余裕もありません。 さあ、今年は何を目標に建てるかと。まずは足をこれ以上悪化させな…

今年最初の書物 渋澤敬三「祭魚洞襍考 」

【渋澤敬三「祭魚洞襍考(さいぎょどうざっこう)」】 今年最初の書物「祭魚洞襍考(さいぎょどうざっこう)」著者渋澤敬三。今年はNHK大河ドラマで渋澤栄一に光が当てられ、その孫である渋澤敬三も今話題の人となっています。 祖父栄一氏の後を継ぎ、日銀総…

昭和30年代 真珠の養殖が行われていた

僕は1956年(昭和31年)生まれ。昭和30年代には、この沖家室で真珠の養殖がおこなわれていた。加工場は旧小学校のすぐ近くのお宅だった。そこを屋号でイシブさんと言った。 前海はアコヤガイを養殖するイカダが組まれていた。それは僕が高校生の頃まで続いて…

俵万智さん サラダ記念日

迢空賞=ちょうくうしょう 俵万智さん、歌壇の最高峰にという記事が出た。贈られた賞が迢空賞(ちょうくうしょう)。歌壇の世界はよく知らないが、俵万智さんのサラダ記念日くらいはわかる。パッと振り返ると万智さんだった。そんな感じの人だ。なんちって勝…

沖家室の五輪塔 中三迫とは

沖家室出身で千葉県に住む西村堅二さんからお手紙をいただいた。小さいころからの思い出が綴られていて、とても貴重な記録。いつか論点ごとに紹介したいと思う。 その中のひとつ、五輪塔のことが書かれていた。五輪塔の残欠があることは知っていたが、こうし…

【7日間ブックカバーチャレンジ】7日目

【7日間ブックカバーチャレンジ】7日目 最後の本は「東和町誌」。宮本常一著 結果的に宮本常一関連が多くなりました!(^^;)!。なぜこの本か。 2004年、大島郡に4つあった町が合併して周防大島町となりました。その一つが、東和町。宮本先生も東和町生まれ。…

【7日間ブックカバーチャレンジ】5日目

【7日間ブックカバーチャレンジ】5日目「忘れられた日本人」宮本常一著 僕が持っている初版本は残念ながら表紙がありません。これが初版本の帯付きなんだそうです。1960年発行です。裏表紙を載せました。表紙はお婆さん、裏はお爺さんというのが面白いです。…

【7日間ブックカバーチャレンジ】2日目

【7日間ブックカバーチャレンジ】2日目宮本常一入門書として、これをぜひ。続編となる宮本常一関連の著作も小庵に逗留して書かれたものがほとんどで、思い出の深い作品。#7日間ブックカバーチャレンジ 鯛の里のご予約ページは こちら 鯛の里/松本昭司 (@tai…

イザベラ・バードの旅「日本奥地紀行」を読む」宮本常一

イザベラバードはイギリス人で世界を旅した女性。 1831年に生まれ、 72歳の生涯で通算30年に亙って世界各地への旅を行う。 その紀行文は貴重な記録となっています。 ロッキー山脈、サンドウィッチ島、日本、マレー諸島、 カミュールとチベット、ペルシャ、韓…

スピッツ草野マサムネさんと「忘れられた日本人」

朝ドラ「なつぞら」の主題歌がいいです。 歌っているのはスピッツの「優しいあの子」。 新曲なんだそうです。 ロックバンド スピッツのボーカル草野マサムネさんは宮本常一大ファンと言います。 雑誌「ダ・ヴィンチ」の表紙を飾る草野さんは、 宮本常一の代…

宮本常一著「私の日本地図」初版に直筆のハガキ

宮本常一著「私の日本地図 瀬戸内海Ⅱ芸予の海」 昭和44年6月20日発行の初版です 宮本常一先生直筆のハガキが付いていましたオォォーーー!! w(゚ロ゚ ☆★☆★☆★☆★ 鯛の里のご予約、お問い合わせは 090-3743-0141 松本昭司 shouji@d3.dion.ne.jp 最新情報はtwitter ブログ…

土佐源氏 周防大島公演 盛況にて終了

泊清寺本堂にて。のち懇親会交流会。 会場ロビーにて 土佐源氏公演のあと、 大島文化センターにて記念写真。 中央がてがみ座の劇作家長田育恵さん、 その左が演出家の扇田拓也さん、 左端が演劇評論家の梅山いつきさん。 右から2番目が主催者山根耕治さん、 …

土佐源氏 周防大島公演迫る

※ご注意。このパンフは過去のものです。 ※ご注意。このパンフは過去のものです。 映画「ハーメルン」はここで観られます。https://gyao.yahoo.co.jp/p/01048/v00132/... 沖家室島が舞台となったNHKドラマ「日本の、これから 近未来ドラマ 「人口減少社会 幸…

宮本常一ファンの女性バックパッカー

先日、浦上さんが「宮本常一さんのファンの人を連れてきましたよ」と訪ねてくださった。 出てみると、なんと、 数日前に訪ねてくださった女性。 背中にバッグを背負い、 「きょう、泊れませんか?」とピンクのシャツに小顔の可愛い20歳くらいの女性。 大畠で…

土佐源氏の郷 高知県梼原町

宮本常一先生の代表的な名著「土佐源氏」。 場所は高知県の山中、 四万十川の上流、 檮原町茶ャ谷という地区。 竜王橋のたもとに小屋掛けをしていた 盲目の老人の話を聴いたのが昭和16年の2月。 数年前、「宮本常一先生の本を読む会」がバスを仕立てて、 当…

宮本常一先生の貴重な映像

宮本常一先生の生の声が聴ける貴重な映像です https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0016010122_00000 民宿 鯛の里のご予約、お問い合わせは 090-3743-0141 松本昭司 shouji@d3.dion.ne.jp 最新情報はtwitter ブログ最新記事

私の青年時代ー宮本常一寄稿

昭和55年(1980年)に発行された「青年心理」に宮本常一が 「私の青年時代」と題して寄稿している。 大阪の師範学校時代、 自分を朴念仁に例え、 融通の利かない青年だったこと、 友人に春画をみせられて喧嘩になったことや、 有島武朗の著作を読んで友人と…

土佐源氏LP盤 ゲット

ついに出てきました。 坂本長利「土佐源氏」LP盤。 宮本常一先生が逝去の2年前の1979年(昭和54年)、 一人芝居上演300回を記念して制作されたレコード。 しかもこのために書き下ろした「馬喰(ばくろう)爺さんとの出会い」が収録されています。 これは著作…

「宮本常一日記」をもって福本自然農園へ

14日からから民泊なので柳井へ買い物。 足を伸ばして田布施の福本自然農園へ。 福本さんに「宮本常一日記 青春篇」を届けた。 2冊あるのでどなたかにお譲りしようと声をかけたら 福本さんが手を挙げてくださった。 いい人にもらってもらった!(^^)!。 時刻は…

日本人の繊細さ、器用さのもとにあるもの

【日本人の繊細さ、器用さのもとにあるもの】 それは上下主従のない社会、そこにある技術をみんなで共有するシステム、 それだったろうと思います」~宮本常一講演選集Ⅰ 民衆の生活文化から~ なるほどですね。 例えば「かむろ鈎(ハリ)」があります。 釣り…