77年前、終戦前年の1944年に起きた疎開船「対馬丸」の悲劇。
沖縄から本土長崎へ向けて1788人の子どもたちを乗せて那覇港を出航。その護衛に日本軍の戦艦が着きました。その途中にアメリカの潜水艦から発射された魚雷を受け沈没。多くの子どもたちが海に流されて漂流。護衛艦は魚雷を避けるため去ったと言います。
犠牲者数は1484人。このうち800人近くは子ども。ただ、全容はいまだわからないと言います。
僕がこの映画を観たのは26歳とき。たまたまお盆の帰省中にNHKで放送されて、他の用事はほっぽらかして見入っていました。
先生たち大人が子どもたちを海に投げ出すシーンや、イカダにつかまりながら寒いと言って沈んでいく子どもたちの姿は今も胸が潰れる思いがします。命からがらに助かった子どもたちも憲兵からかん口令が敷かれます。「しゃべったら銃殺だ」。
沖縄ではきょう、慰霊祭が行われます。