鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

佐渡の八珍柿

毎年、和歌山から取り寄せるタネなしの平核無(ひらたねなし)柿。健康のために1日一個。それ以上は、胃に負担がかかるそうだ。
ところで、同じタネなし柿で和歌山産とは違う品種の佐渡の名産柿「八珍柿(おけさ柿)」がある。
もうずいぶん前になるが、宮本常一先生の妻 アサコさんから電話があった。
「八珍柿があるの。食べに来ない?」
高校時代の恩師 藤村先生宅に伺った。テーブルには皿の上に真横から二つに切った柿があった。
「これね、常一さんが佐渡で栽培を奨励した八珍柿・おけさ柿なの」
皮つきの柿をスプーンですくって食べるのである。こういう食べ方があるんだと驚いた。まるでスイーツのようなトロッとした甘さに唸った。
今や佐渡の名産である八珍柿。宮本常一先生が農業指導員として全国を歩いた昭和37年に佐渡に渡って土地や風土から八珍柿を奨励した記録がある。
現在では新潟県名産品の八珍柿の生産は、佐渡が6割を占めるという。
宮本常一
稀有な民俗学者だけではない。農業指導のプロとして、地域振興のオルガナイザーとして、偉大な人なんだど改めて思う。

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