鯛の里日記

周防大島町沖家室島の民泊体験施設・居酒屋の日常と、宮本民俗学の学びを書きます。

演劇ユニットてがみ座公演 地を渡る舟

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【てがみ座のサイトから】
 
それは、文字による方舟
 
昭和20年春、来るべき本土決戦が声高に叫ばれる街にひとりの男がいた。
男は敗戦の日を正確に予期し、各地の農家を訪ね歩いていた。
この国の命運が尽きるまであと4ヶ月。
「その日」を迎えた暁には、ただちに日本を立て直すために。
 
旅する民俗学者 宮本常一。瀬戸内海の島で生まれた彼は日本列島を隅々まで歩き抜き、
人々の営みをありのまま見つめ、文字にはならずに受け継がれてきた言葉に耳を澄ませた。
生涯約16万キロ、およそ四千日に及ぶその旅を支援したのは、
戦時下に日銀総裁を務めた渋沢敬三だった。
 
昭和初期、渋沢敬三が私財を投じて自宅の敷地内に創った民俗学研究所『屋根裏の博物館(アチック・ミューゼアム)』
そこには多くの研究者たちが集い、それぞれのやり方でこの国を描き留めようと力を尽くした。
 けれど、真摯な情熱は、戦時下へ墜ちゆく中で、翻弄され飲み込まれていく……。
 
宮本常一渋沢敬三。そしてアチック・ミューゼアムをモデルに描く、若き民俗学者たちの葛藤。
 記憶されたものだけが記録にとどめられる。そして今、方舟の行方は。
 
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今年の夏、脚本を手掛けた長田郁恵さんが鯛の里を訪ねてくださった。
おりしも、友人の藤本雅史くんとは早稲田大学時代の友人でもあり、
彼を頼って宮本常一先生の生誕の地 周防大島を訪ねたのだった。
 
まるまる二日間、
ゆかりの地である白木山や真宮島、
泊清寺住職を訪ね、
いわゆる宮本常一記念館「周防大島文化交流センター」で資料などを閲覧した。
 
年は30代半ば、若い。
だけどイッコン傾けながら宮本常一談義が始まると、
やはり只者ではなかった。
真剣なまなざしに、
なにより論点がぶれない。
 
故・井上ひさし氏に師事し、
最後の弟子にあたるそうだ。
 
演劇ユニット てがみ座を主宰する。
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演劇ユニットてがみ座 第9回公演
地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-
脚本 : 長田育恵(てがみ座) 演出:扇田拓也 (ヒンドゥー五千回)
期間 : 2013年11月20日(水)~24日(日)
劇場 : 東京芸術劇場 シアターウエス
 
詳細はてがみ座ホームページを
 
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742-2922 山口県周防大島町沖家室島
有限会社 沖家室水産
民宿 鯛の里(コイの里ではありません。タイの里です。タ・イッ!! )
 0820-78-2163 松本昭司
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